マイクロ波反応
マイクロ波とは電磁波の一種で、マイクロ波を照射すると物質の誘電特性に依存してマイクロ波が吸収され物質自身が発熱するという現象を利用して、有機合成反応の新たな熱源として用いられています。
適用可能な反応の種類も幅広い事から、弊社ではマイクロ波合成装置を用いて様々な反応を行っております。
マイクロ波の効果
- ・ 迅速な加熱や厳密な温度制御により、反応時間の短縮や副反応の抑制、収率向上が可能
- ・ 物質自体に作用するため、無溶媒、固相反応の均一加熱、反応促進の効果
- ・ 沸点より高温の反応が可能になることで、溶解性向上などの効果
- ・ 位置選択性、立体選択性、高結晶化などのマイクロ波特有の効果
弊社所有装置 | スケールアップもサポート |
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µ Reactor 装置寸法 430W×470D×470H(本体) 320W×265D×150H(コントローラー) |
バッチ槽型反応装置 装置寸法 2100W×710D×1280H |
・ マイクロ波周波数2.45GHz ・ マイクロ波出力40〜770W(可変) ・ マイクロ波制御出力固定/自動温度制御 ・ マイクロ波モードマルチモード ・ 攪拌機電磁スターラー内蔵 ・ 光ファイバー温度計で正確に内温制御 ・ 反応容量10mL-200mL |
・ マイクロ波周波数2.45GHz ・ マイクロ波出力4.5kW(1.5kW×3) ・ マイクロ波制御プログラム式PID制御(連続出力制御、パルス制御) ・ 反応容器6.5リットル |
µ Reactorでの実験例
No. | 加熱方法 | 溶媒 | 温度 | マイクロ波出力 | 時間 | 収率 |
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1 | オイルバス | DME/H2O | reflux | - | 15min | 51.2% |
2 | マイクロ波 | DME/H2O | reflux | 70〜350W | 15min | 78.9%※ |
※ 通常加熱より収率よく目的物が得られた。